21 Jan 2018
先日、このブログのお問い合わせをいただきました。
「もしかしたら、私は、うつ病かもしれません」
という内容です。
うつ病かもしれないということは、まだ医師に相談する前の段階だと思いますので、うつ病かもしれないと思った時にどんな行動を取ればいいのか、私の体験談をお話しします。
うつ病かもしれない
私が、うつ病かもしれないとなんとなく思った時に、いくつか自分自身に変化が現れました。
夜寝れない
当時、事業に失敗してしまったので、今後の人生や生活をどうすればいいのか、とずっと考えて過ごしていました。
しかし、全財産を失ってしまっていたので、再起するには、何が必要なのかと前向きなことを考えることができず、何故、あの時に、あの様な決断をしてしまったのか、とか、借り入れしていた銀行がもっと協力してくれていたら、と言ったようなネガティブなことばかりを考えていました。
夜、ベッドに入っても余計なことが頭をよぎってしまい、寝付くことができない。
何度も何度も寝返りをうって、寝よう寝ようとするのですが、気がつくと夜が開け始め小鳥のさえずりが聞こえてくる。
ああ、もう朝だよ・・・と思っているとようやく眠りにつくことができるのです。
朝起きることができない
ようやく浅い眠りについたものの、今度は、朝起きることができないんです。
眠気もありましたが、カラダが鉛のように重く感じて、起き上がることができない。
家族は、みんな朝の準備で忙しい。そんな空気は、ベッドの中でも感じることができる。でも、起き上がって、朝学校にいく子供達をも見送ることもできない。
すると今度は、カラダが重いのでベッドの上で、またネガティブなことを考え出してしまう。この繰り返しでした。
食欲がなくなる
朝起きられないので、朝食は食べることができませんでした。人は不思議なもので、ベッドの上にいるだけでも空腹感を感じます。
私も、午後の14時ぐらいになると空腹感を感じ、何か食べようと思うのですが、家にいるのは私一人だけ。
パンでも焼いて食べようかな、と思うのですが、いざパンを焼こうと思うとそれさえ面倒で、いつの間にか食べようという意欲も無くしていました。
人一倍食べることが大好きなのに、食べたいとちょっとは思うけど、パンを焼くことさえできない。そして、結局、そのままコーヒーを飲んでその場をしのぐ。
妻がフルタイムのパートに出ていましたので、子供達の夕食の準備だけはしなければと思い、動き出すのですが、何を食べさせたらいいのかわからないし、食事の準備もできない。
仕方がないので、そのころは、カレーだとか、ハヤシライスだとか、チャーハンだとか、栄養価とかバランスとか考えることができず、ただ、子供達のために動かない体に鞭を打って、夕食の準備をしたのを覚えています。
夕食の準備をしても、ほとんど何も食べていないのに、私自身は、何を食べても美味しいって思えない。だから、食べる量もまるで幼稚園児のように少量で済んでしまう。
頭が痛い
ベッドから起き上がって、顔を洗おうと思っても、頭がぼーっとしてしまい、頭が痛くなる。
頭が痛いので、またベッドに戻る。
でも、ネガティブなことばかり考えているので、ちょっとしたことさえ気力がなく、何もしたくない。
私の場合は、頭が痛くなることは少なかったのですが、それでも今まで経験したことのない倦怠感があり、気力もなくなっていました。
実は、ここまできて私は、もしかしたらうつ病かもしれないと思ったのですが、自分自身がうつ病という「怠け病」だと思いたくなかったので、毎日、そんな苦しさの中で一人だけで過ごしていました。
涙がでる
うつ病かもしれないと思った頃、悲しいことがあるわけでもないのに、波が溢れてくるのです。
そして、溢れてくる涙をぬぐいながら
「何で俺はこんなに不幸なんだ」
「何でこんな辛い思いをしなければいけないんだ」
と、思っていました。さらに、自分で自分の不幸を考えるとさらに涙が溢れてきて、感情が抑えられなくなる。
死にたいと思う
日中カラダが動かないので、考えることはネガティブなことばかり。そのうちに、死にたいと思うようになり、ネットで楽に逝ける方法を探していたのもこの頃です。
何もしていないのに、波が溢れ、感情的になり、死にたいと思ってしまう。
自分が死ねば、死亡保険金で残された家族もなんとかやっていけるだろうとか、考えてしまうのです。
ここまできて、ようやくカラダの変調に、思い腰をあげたのです。
ようやく医師の診断を受ける
当時、私は、うつ病を誤解していましたから、内科の病院に行きました。
うつ病は、怠け病とか、気持ちが弱いから、とかそんな風に考えていたので、うつ病ではない、何かだと思ったし、信じたかったからです。
ですが、内科の先生は、私の顔をみて、そして、問診をすると、紹介状を書きますから、精神科の病院に行ってくださいと笑顔で言ってきたのです。
ああ、やっぱりうつ病か、とショックを受けながらも精神科を訪ねました。
カウンセリングを受けて、診察を受けたのですが、すでにうつ病としては重症だとすぐに診断されました。
やっぱりそうだったのか・・・。
まさか自分が・・・。
うつ病だと聞いて少しホッとした気持ちもありましたが、やはり、怠け病だとか変に誤解をしていましたから、どのようにすれば改善されるのか、徹底的に先生に聞きました。
すると先生は、
「今のままではまずいので入院しましょう」
と一言おっしゃるだけ。
重ねて入院して、カラダや生活にリズム感を取り戻すことから始めましょうと。
入院すると
起床時間、食事の時間、就寝の時間、散歩の時間など病院では細かく決められています。
最初は、そのスケージュールに自分を合わせるのがとても大変でしたが、徐々にカラダが慣れて行き、睡眠薬のおかげもあると思うのですが、ぐっすりと眠ることができるようになって行きました。
そして、散歩の時間を作ったので、散歩をしてできるだけ余計なことを考えずに過ごすようにしました。
散歩ですが、軽い運動を取り入れることで、食欲も少しずつですが改善されて行き、いつの間にか、医師の言う所の生活にリズム感が戻ってきたのです。
うつ病かなと思ったら
抗うつ剤を飲むとか、薬の力に頼るとか、そんな余計なことを考えずに、まず医師に相談することが大事かなと思います。
でも、そこまでじゃないと思うなら
・適度な運動をする
・規則正しい生活を送る
この二つだけを心がけると軽い症状なら改善されていくと思います。
ですが、やはり、夜眠れないのは、辛いので医師に相談して睡眠薬だけでも処方してもらう方がいいでしょう。
怠け病とかやる気がない病とか
私もうつ病のことを全く理解していなかったので、理解しましょう。
今は、ネットで検索すれば自分がうつ病だとかそうじゃないとか、ある程度把握できます。
また、うつ病を理解する上でネガティブにならないことです。以前、このブログでも紹介した漫画がありますので、読んでみてください。
「ツレがうつになりまして」
うつ病の原因を改善する
私は、ネットビジネスで成果をだし、ビジネスを大きくする過程においてうつ病を克服できました。
これには、理由が二つあります。
一つは、
・ネットビジネスに夢中になれたこと
です。我を忘れて夢中になって取り組むことができたので、余計なことを考えることがなくなったからです。
そして、もう一つ
・原因を改善する
ことです。私は、事業に失敗してうつ病になってしまいました。本来なら、その事業で新しく立ち上がり結果を出すことがいいのだと思いますが、私はネットビジネスで結果を出し、当時の借金を全て返し終わりました。
遊びで作ってしまった借金ではないので、自分に対してナイフで突き刺すように「いけないこと」と思う必要はないと思いますが、やはり、この借金があったからこそのうつ病でしたので、それを返し終えた時は、爽快感と共に迷惑を変えてしまった皆さんにちゃんとした対応が取れたことが何より嬉しく、一気に改善に向かいました。
うつ病になってしまう原因は、人それぞれですが、やはり、根本的な事象を克服できるとうつ病も自然に改善されていくと思います。
特に重要だと思うこと
それは、何かに夢中になることでしょう。
私の場合、ネットビジネスに夢中になることができました。事業に失敗してしまっていたこともあり、無職だったという今思えばありがたい状況ではあったのですが、でも、我を忘れて夢中に取り組めたことがとてもよかったと思っています。
ビジネスでもいいし、スポーツでもいい。あなたが取り組んでいて、やりがいがあり、夢中になり、成長を感じることを見つけるっていうのは、やはり、日々の充実感が違います。
夢中になると嫌なことを忘れることもできるし、余計なことも考えずに済む。
これほど効果的なことはないと思います。
まとめ
うつ病かもしれないって思ったら、睡眠を十分に取るだけで初期の場合、改善されて行きますから、まずは、病院で診察を受けましょう。
夜寝ることができないと医師に相談すれば、睡眠薬の処方をしてくれます。
俺がうつ病なんて受け入れられないって思うかもしれませんが、やはり、早い段階で医師に相談して処置をすることが大切だと思います。
さらに言えば、うつ病をちゃんと理解することでしょう。理解することで受け入れることもできますし、それが克服に向かう第一歩だと思います。
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