うつ病との上手な付き合い方について | Enjoy! Netbusiness

うつ病との上手な付き合い方について

私がうつ病を発症してしまったのは、今から10年ぐらい前のことです。事業に失敗してしまい、茫然自失になってしまった時に、毎日死にたいと思うようになったのが始まりでした。

そもそも、私自身、ポジティブな性格だと自負しておりましたからうつ病と診断されたときは、大きなショックを感じました。

でも、心のどこかでホッとしたように記憶しています。

うつ病という病気だったんだ

夜は眠ることができず、朝は、ベッドから起き上がることができない。

カラダ全体が鉛のように重くて、食欲もない。

人生で初めての体験でしたので、これは何かやばい病気ではないか、と思っていましたが、うつ病と診断され、死に至るような重い病ではないと知ったとき、心の中で

「うつ病だったんだな」

と妙に納得しました。

ですが、病気の名前とか種類がわかったところで、なかなか、死にたいとかもう終わりだとか、そんな風に考えてしまうことは無くなりません。

それどころか、強制的に入院までさせられ、24時間監視されるような生活をしていたのですから、普通ではいられませんでした。

今後どうしよう・・・

漠然と考えていたのですが、まず、主治医の先生の言うことをよく聞き、睡眠を十分とるようにしたのが、最初のステップです。

私は、もともと睡眠をしっかりと取らないと十分な休息ができないタイプだったのですが、夜は、どんなに遅くても22時には、睡眠薬を飲んでベッドに入り、寝落ちするまでテレビをぼーっと見ていました。

実は、その習慣は、今でも続いていて、テレビの喧騒がないと眠れなくなってしまっています。

睡眠は、十分に取れる。じゃ、次は、何をしよう、うん、歩いてみるか、ということで昼間汗をかくまで1時間から2時間ほど散歩を繰り返していました。

職もない、何もない、そんな私が歩いているのですから、多分、近所の方々は、不審に思ったことでしょう。

でも、できることから始めよう、って思ったので自分中心に考え行動していました。

少しずつ頭から嫌なことが離れて行った

別の記事にも書いていますが、病院から退院してパン屋さんでパートに出てみたのです。

そのパン屋さんは、今でこそ思うのですが、そんなに忙しいわけでもなく、だからと言って集客に力を入れているわけでもなく、ただただこだわりのパンを焼いていたのですが、1日にたったの3時間でも勤めることができたことは、とても自信につながりましたね。

自信に繋がったことと比例して、うつ病と上手に付き合っていこうと思い始めたのもこの頃です。

というのも、事業に失敗して何もかも失ってしまいましたが、それでも「生きていかなければならない」という現実は、変わるわけがありませんし、何よりも「このままでいいのか」と言うそんな気持ちも湧き上がってきたのです。

どうすれば受け入れることができるか

私自身、うつ病というものをほとんど知りませんでしたから、それがどんなものなのか、と客観視が最初はできなかったんですね。

客観視ができないから、

・なんで俺が・・・

とか、

・俺一人が苦しんでいる・・・

そんな思いでいっぱいでした。

今から思えば、全く独り善がりの考え方、気持ちの持ち方でしたが、被害者妄想とでもいうのでしょうか、自分に降りかかったこの状況を恨むばかり。

ですが、どこかで受け入れて前に進むしかない、という心の隅で囁く自分もいたのです。

そこで、自分の中でルールを作りました。

・朝は必ず決まった時間に起きる
・家族におはようと言う
・自分にできることはなんでもやる

こんなちっぽけなことからルールを決めて日々を送るようにしました。当初は、家族に対しても自分が病気になってしまい迷惑をかけてしまったので、おはよう、って言えなかった。

でも、ルールとしてそれをやって行った。すると家族は、ちゃんと応えてくれる。そんな些細なことがとても嬉しく感じました。

そして、ルールを守りながら、ネットビジネスにチャレンジし始めたのです。

できることからやる、と言う心構えは、掃除や夕食の準備、そして、買い物。こんなことをやっているともう少し、あと少し、できるな、と思って行ったのです。

なので、時間はたっぷりありますから、ネットビジネスを始めたのです。

できることからやる

できないことをやるのは、大変です。でも、できることからやる。こんな気持ちになって行ったので、ネットビジネスに取り組むときも不思議なことに

・できなかったらどうしよう

と言うような気持ちにはなりませんでした。

ただ、その歩みは遅いかもしれないけど、確実な一歩を踏み出そうとそれだけを考えていました。

私は、今、コンサルタントとしても活動しているのですが、クライアントさんを指導していると一気にショートカットしてしまおうと思う方が多いのが現実です。

もちろん、ネットビジネスに取り組むのですから、その目的は、「稼ぐこと」にあります。

でも、稼ぐことも大事ですが、少しずつでもいいので、確実にステップしてスキルを磨いていかないとなかなか収益には、結びつきません。

ちゃんとスルスルっと結果を出してくださるクライアントさんは、素直ですし、一つ一つを確実にやってくださります。

その一方でスーッとうまく稼げないそんなクライアントさんは、まず、5千円稼ごうとか1万円稼ごうとか、そんな風に思わないようで、いきなり10万円稼ごうとしてしまう。

もちろん、10万円稼ぎたいと言う気持ちはわかります。でも、5千円さえも稼げない状態なのに、10万円を稼ぎたいと思ってしまうってことは、若干焦りすぎだろうと思います。

なので、できることからやる、と言う心構えは、とても大切で、もしこの記事を読んでいるあなたがうつ病を発症してしまっているなら、今、できることは何か、と考えてください。

きっと小さいことでも何か必ずあるはずです。

ネットビジネスのマインドセットはうつ病に向き合うためには有効

私は、一般的な社会生活までできなくなりました。でも、今でも1日3時間のパン屋さんのパートをして良かったと思っています。

それは、まず小さな一歩でも踏み出すことが必要だったからです。

そして、日々の生活も少しずつ改善されて行った。そんな経験があったので、ネットビジネスに取り組み始めた当初、少しでもいい、確実な一歩を歩んでいこうと自然に思えたのです。

少しずつネットビジネスを学んでいくうちに、ネットビジネスで結果を出している方の多くがマインドが大事だと言っていることがわかりました。

私自身、ノウハウさえしっかりしたものを手に入れれば稼げるものだと思っていたのですが、ノウハウやスキルと同じくらいにマインドセットが大事なんだなって早い段階で気づくことができました。

と言うのも、私は、有能なメンターに付いてビジネスを展開していました。メンターには、私以外にも十数人コンサル生がいたのですが、その半数近く、いや8割ぐらいのコンサル生がどんどん脱落していってしまうのです。

その原因のほぼ全てが「行動ができない」と言うものでしたが、そもそも行動できないのは、とても大切なマインドセットが欠けてしまっているからなのです。

その大切なマインドセットとは、

・できることを確実にやっていく

と言うものです。さらにこれに付け加えるなら

・継続する

ということでしょうか。

継続する、すなわち、小さな一歩でもいいから絶対に歩みを止めないと言うものです。

話がそれましたが上手にうつ病と付き合うためには

私もそうでしたが、うつ病を受け入れることから始めることです。そして、どんなことでもいい、掃除でも洗濯でも、できることをやっていく。

無思考でやるのではなく、掃除をするなら、計画を立てる。計画というと大げさかもしれません。でも、今日はお天気がいいから窓ガラスの拭き掃除をして、そのあと、サッシのゴミの溜まるところを綺麗にしていく、最後に家の中側の窓を磨く、という具合です。

あと、やらないことを決めることも必要かもしれません。と言うのは、うつ病を抱えているとそもそも行動することが大変なんです。

なので、無理に何かをするぐらいなら、何かをしないと言う気持ちも大切だと思うのです。

私は、おかげさまで現在主治医から完治と言う言葉をいただきましたが、自分自身、また再発の恐れを感じているので、やらないことを決めています。

私の場合ですが、うつ病だからできないと言うことではなく、今の自分に余計な負荷をかけないと言う感じです。

今、やらないと決めていることは、テレビドラマを見ない、他者の詮索をしない、SNSはやらない、ぐらいでしょうか。

もちろん、悪口や批判もしません。そうは言っても、特定せずにクライアントさんには、「このような行動をとってはダメですよ」ぐらいな感じでは伝えたりしますが。

あ、あと無駄なネットサーフィンもやらないと決めています。何かを調べたり、学ぶために検索エンジンを使っていますが、Yahooニュースなどもほぼ見ないです。

まとめ

もし、今、あなたが、絶望的に苦しいと言うような状況なら、少しでもいいから、できることを探してやっていきましょう。

すると小さな小さな自信が芽生え、やがてそれが大きなものになっていきます。

うつ病というのは、今までの人生で勝ち得た自信さえも奪っていきます。なので、過去の成功体験などは、捨ててこれから先の未来を見るためにも、小さな成功体験を積み重ねていく、そんな気持ちがとても重要だと思います。

生まれたての赤ちゃんが、少しずつ成長していくように、あなたも長期的な視野を持って少しずつ成長していきましょう。

赤ちゃんは、生後1年経てば歩けるようになります。2年経てば話ができるようになります。焦らず、じっくりとうつ病から解放される日を心待ちにして。

頑張りましょう。




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