10 Feb 2018
うつ病になってしまうと高い確率で、
「もう死にたい・・・」
「こんな人生終わらせたい・・・」
そんな風に思ってしまうものです。
現在、この日本という国では、年間2万人以上の方が自ら死を選んでしまっている現状があります。
その大半の方が、うつ病を持っている、もしくは、うつ病の疑いがある、という状況なのです。
私は、このブログを通して、一人でも死を選ぼうとしてしまっている方を救いたいと思っております。
なぜ死にたいと思うのか?
私の経験から考えると、自分で自分をどうにもできなくなってしまう、ってことだと思います。
うつ病患者に限らず、いじめや過剰勤務や借金など、現実から逃避したいと思ってしまう。
私の場合は、借金まみれで、銀行や債権者から毎日のように、返済の催促が続いていました。
電話がなるたびに、その電話に出ることができない・・・。
でも、一家の大黒柱だという自負があったので、本当に頑張って電話に出て、電話越しに頭を下げて、泣きながら、すいませんと言っていた。
もう、何もかも投げ出したいと思った。
ただただ、この場から逃れたいと思った。
でも、子供は小さいし、一気に逝く勇気がない。
どうすればいい?毎日毎日そればかりを考えていた。
うつ病と診断されて、医師に言われたことが頭から離れない。
それは、
「死亡保険金が5000万円ぐらいじゃ、二人の子供が路頭に迷う」
と。
正直に、医師に話をした。「この場から逃げたい」と。
あなたには、責任がある、それを投げ出すの?と強い口調で返された。
死ぬこともできないのか・・・。
途方にくれた。
投薬のおかげで少しだけ、うつ病による体調の変化は元に戻りつつあったので、私は、とにかく、今の状況を抜け出すために最善の方法はないのか、と考え続けていました。
しかし、一気に背負ってしまった借金をすぐに返済するめどなんて全くありませんでした。
ただ、銀行や債権者との間に、弁護士が入ってくれたので、督促の電話は止まったのですが、弁護士からは、自己破産をすることを強く勧められ、今を乗り越えるためには、それしかない、と説得されたのです。
自己破産は、社会から抹殺されたような気持ちになってしまいます。というのも、裁判所へ行って、色々と手続きをするのですが、これが辛い。
今でもそのやり取りを覚えていないほどです。
結局、人が死にたいと思うのは、その苦しさから逃れたい、その一心だと思います。
今では、うつ病が改善されているので、ボランティアとして、お世話になった病院の入院患者さんに、相談相手として、カウンセリングのように話を聞く立場になっています。
話を聞く立場になってみると、特に男性患者は、過去の私と同じように、借金に追われ、家族からも見放されてしまい、絶望の縁をさまよっている。
いつもそんな話を聞いていると「ああ、過去の自分を見ているようだな・・・」と思います。
私は、そんな時に決まって、
「嵐が静まるまで静かにじっとしていましょう」
と言うけど、そんな風に言われたところで、私が借金の肩代わりをするわけではないし、まるで無責任だと思う。でも、私自身の過去の経験から考えるとじっとしているしか、今取る方法はないと思うのです。
原因を考えてみる
なぜ死にたいと思うのか、原因を考えてみるといいと思います。
借金の場合
借金なら、その借金がどのようにしてできてしまったのか、と言うことは、ちょっと横に置いておいて、返済するめどがあるのか、それともないのか、と言う二択で考える。
返済する方法があるなら、その方法を銀行や債権者に話をして、なんとか話をまとめればいい。
だけど、返済の方法がない、と言う場合は、無理をせず弁護士に債務整理をしてもらうべきでしょう。
私は、実際に弁護士に入ってもらって、債務整理をして、それでも無理だったので、自己破産という道を選択するしかなかった。
先ほども触れたように、自己破産は、さらに辛い。
借りたお金を返せない状況というのは、この場から逃れたくなってしまう。でも、銀行や債権者からの督促がなくなるし、人生において汚点は残るものの、また再起すればいい。
今でこそ、また再起すればいい、と普通に言えるけど、当時は、再起なんて不可能だと思っていた。
ともかく原因が借金ならば、債務整理なり、自己破産するなりして、今をしのぎましょう。
仕事の場合
仕事の場合って言っても、色々とありますよね。私は、今、相談をされる側に立つことがありますが、仕事関係のトラブルは本当に多い。
一番多い悩みが、過重労働でしょう。
私は、山梨県に住んでいます。ですから、向き合う患者さんもほぼ全て山梨県の人たちです。
山梨県は、東京の隣に位置しながらも、東京とは程遠い仕事環境です。
というのも、そもそも、働きたくても仕事が少ない。少ないから、今いる会社でやっていくしかない、だから会社を簡単に辞めるわけにはいかない。
辞めてしまえば、次の就職先を見つけるのが本当に難しい状況。
おまけに、賃金が安いので、転職をすれば間違いないく、今いる会社よりもいただく給料が少なくなってしまう。
でも、私は、それでも会社での仕事が過重だったら、思い切って転職を考えるべきだと思います。
今の会社が、あなたを全力で守ってくれますか?ということです。
今では、終身雇用も崩壊しているし、普通に勤めていても給料が上がる保証もない。
そんな時代なんです。でも、そう言った提案をするとほぼ間違いなく、次の仕事がないと返される。
じゃ、今の会社で頑張れって心の中で思うこともあります。でも、仕事の量が半端じゃないし、責任も相当重い。
なので、そんな場合は、会社に正直に話をして部署を変えてもらう方向で調整するしかないと思います。
ただ、やはり、会社なんていうものは、あなたを最後まで面倒見ようなんて思っていませんから、そんなことをいうと高い確率で、給料が下がるでしょう。
結論はないのですが、やはり、会社でのトラブルを避ける場合は、転職するのがベターだと思います。
また、会社内でいじめにあっているということもよく聞くことです。
いじめなんていい大人が、って思うかもしれませんが、色々な人に話を聞くとそういう状況はあるわけです。
ただ、いじめの場合は、いじめられるあなたがガンガン成績を上げていけば収まります。
これ、私も経験しています。若い頃、サラリーマンをしていましたが、その時に、先輩社員からいじめを受けました。
彼は、私をいじめているつもりはなかったのかもしれません。でも、私は、いじめられていると思った。
その当時は、まだ若かったこともあり、見返してやろうと思い必死で仕事に打ち込みました。すると業績が上がり、会社内の上層部からも一目置かれるようになりました。
それと比例して、彼からのいじめは無くなったのです。まあ、今では、私の心の中では笑い話ですが、でも当時は必死でしたね。
人間関係
人間関係と一言で言っても色々なパターンがありますよね。
私は、人間関係でこじれると個人的に、こっちから切ってしまうので実はそれほど悩んだことはありません。
でも、人間関係で悩んでしまっている人はとても多い印象です。
特に、恋愛関係でしょうか。私は、一人だけ恋愛に悩んでいる方の相談に乗ったことがあります。
彼は、彼女が忘れられない。今でも大好きで、できれば結婚したいと思っていました。
でも、彼女は、彼の執拗な干渉や詮索に嫌気がさしてしまって、もう絶対に無理と言っている。
彼女から直接話を聞いていないので、本当の理由はよくわかりません。でも、彼女が嫌がっていることだけはすぐにわかりました。
男は、未練たっぷりなわけです。これは、彼に限ったことじゃなくて、恋愛で傷ついたりした経験がないとその未練を断ち切ることが難しい。
彼には、冷たいようですが、新しい彼女を探そうって言いました。
あと、金銭がまつわる人間関係もややこしいです。
特に親や兄弟間で多い気がします。これも聞いた話ですので、あやふやなところもありますが、親が死んでしまい、相続で揉めたりするわけです。
幸いにして、私の親はお金や資産が全くなかったので、そういう揉め事は経験したことがありません。
ですが、親に財産があるとなかなか難しいようです。
死にたいと思うと同時に考えて欲しいこと
私は、未遂を3回経験しています。正直、どれも覚えていないのです。
ただ、一つだけよく覚えているのが、練炭です。練炭を車で焚き、窓を締め切ってしまえば、痛くないっていうことを頭の中でなんとなくわかっていた。
そんなつもりはなかったのですが、ある日、古物店を覗いたら、とても品のいい火鉢が売っていたんです。
山梨県に住んでいますから、火鉢があるとちょっと風情があるじゃないですか?
ただ、そう思って買いました。もちろん、火鉢に使う練炭も一緒に。
それを車から下ろさずにしばらく放置していたのですが、病院に行って薬を処方してもらった後、今だな、とか思ってしまい、練炭に火をつけ、処方された薬を一気に飲んでそのままシートを倒して目をつぶりました。
ところが、目を覚ますと病室なのです。
あれ、ここはどこだ?という状態。薬を大量に飲んでいたので、胃洗浄っていうやつをやったらしいのですが、記憶がありません。
目を覚ますとそこには、泣き腫らした顔をして妻が立っていました。
目が合うと、「心配かけないで!あなたがいなくなったら私は・・・」と言い嗚咽するのです。
私は、意識が朦朧としていましたので、その場のシーンを客観的にというか、病室の天井から見ている、そんな感じでした。
ごめん・・・と言おうと思っても言葉が出ない。
妻の顔をみて、私は「もうしないから」と呟くのが精一杯でした。
私は、本当に死のうとか、確実に逝けるとか、考えていませんでした。何気なくとってしまった行動だと思うのです。
幸いにして、命が無事だった。
で、思いました。私が死ぬと悲しむ人が確実に一人いるってことに。
もし、今、あなたが死にたいと思い、行動しようと思っているなら、誰も悲しませないでください。
人を悲しませることほど、愚かなことはありません。
私は、それを身をもって経験しました。だからこそ言えるのです。誰かを悲しませるというのは、やっちゃいけないことです。
そんなこと言ったって辛いんだよ
わかっているよ、俺が先に死んでしまえば、間違いなく親は悲しむだろうし、家族も悲しむ。そんなことはわかっている。だけど、もう無理なんだ。
そんな風に思っていませんか?
きっと、何かのきっかけで人生っていうのは好転していきます。
今は、そのきっかけが見つからないだけだと思います。
きっかけというのは、ひょんなことから生まれてきます。私の場合、それがたまたまネットビジネスでした。
ただ、なんとなくネットを使って稼ぐ方法はないものかと調べていただけです。
それも当初は、月に10万円もあれば十分だと思っていました。ですが、今では、それだけで生計を立てられるようになってしまった。
ちょっとしたきっかけです。
ただ、私もこのきっかけを掴むまでには、相当に迷いましたし、悩んでいたのは事実です。
ラッキーだったといえば、それまでですが、どうにかしたいと思っていたからこそのラッキーだと思うわけです。
誰かに相談しようか
今、死にたいと考え実行しようと思っているなら、誰かに相談してみてください。
どうせ、誰に話しをしたってわかってくれないって思っていると思います。ですが、きっとあなたのことを親身になって聞いてくれる人は必ずいます。
必ずいます。
だから思い切って話をしてみてください。
誰に相談したらいいのか
私には、わかりません。
でも、あなたの人生を振り返ってみて欲しいのです。きっと頭に一人二人浮かぶはずです。
個人的に一番いいな、と思うのは、親です。親は、あなたがどんな状況でもあなたの味方です。
あなたの窮地を救ってくれる最善の人であると思います。
でも、そんなこと親に言えないよ、って思いますか?
言えないようなことで悩んでいるのでしょうか?違いますよね。今の状況が辛くて苦しくてどうしようもないんですよね。
だったら、親が一番です。
次は、公的機関です。
「こころの健康相談統一ダイヤル 」に電話してください。
日本という国は、交通事故死よりも自死者の方が多いのです。国として、そういう行動を取らないために、相談窓口を用意しています。
必ず、あなたの話を最後まで聞いてくれます。
大丈夫です。心配ありません。少しの勇気と行動力で何かのきっかけになるはずです。
0570-064-556
あなたが上記の電話番号にかけるとあなたのお住いの近くの窓口に繋がります。
ただ、都道府県によって対応時間などが違いますので、上記リンクより確認してください。
笑い話に変えましょうか
私は、今でこそ、うつ病を克服して、毎日刺激的な日々を送っていますが、正直、この10年はしんどかったです。
自己破産をしていたので、ネットビジネスで必要なクレジットカードも使えませんでした。
でも、少しずつ一歩を歩いてきたので、今があると思っています。
今では、クレジットカードも作れるようになりましたし、車のローンも普通に通ります。
もう、一生ローンとか無理だと思っていたのに、それができるようになった。
別に、そんなことはちっちゃいことなんです。
本質は、あなたが死ぬという選択肢以外の道を選ぶことです。
オススメは、何かに夢中になることです。
夢中で取り組んでいると集中するので、変な気持ちを一瞬でも忘れることができます。それが私の場合は、ネットビジネスだったというわけです。
スポーツでもいいと思います。スポーツも最初は下手ですし、何をやってもうまくいかない。
でも、好きで続けていれば必ず上達する。その上達すること自体が楽しくなる。そう、成長を楽しめる。
これが大事だと思います。
私は、過去の自分を否定したいと思うことが、たまにあります。
でも、色々なことがあったおかげで、今、こうして生きている。だから、死ぬまで生きていこうと思っています。
辛いとか、苦しいとか、そんな状況があるのなら、一旦逃げましょう。
逃げることで、少しでも楽になるのなら、とことん逃げましょう。それでいいと思います。
無理をしたり、焦っても仕方がない。
頑張れとは言いません。でも、必ずあなたを必要としてくれている人っています。
それを忘れないでください。
追記
環境を思い切って変えてみるというのもアリだと思います。
あなたのことを誰も知らない土地に引越しをするとか、ですね。
私は、借金で全ての財産を失ってしまったので、幸か不幸か住み慣れた土地を離れなければなりませんでした。でも、今から考えるとそれがとても良かったと思っています。
引越し先は、隣町でしたが、お隣も前の家の方も知らない人ばかりでした。ですから、引越しをした時に普通に、今度引っ越してきましたよろしくお願いしますって言えました。
もし、状況が許すならば、環境を変えるのは効果的だと思います。
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。