20 Mar 2018
私は、うつ病を発症してから約10年間、厄介者と戦ってきました。
今ではおかげさまで主治医から、完治したと言われていますが、それでも、何かトラブルがあるとうつ病に心を持っていかれそうになってしまうことがあります。
うつ病に心が持っていかれそうになるっていうのは、うつ病を経験した者にしかわからないかもしれませんが、簡単にいうと、心がガーンと落ちてしまい何も手がつかなくなってしまう恐れが生じてしまうことです。
私もこの病気とは、長く付き合ってきているのですが、それでもそんな時がやってきますので、その対処法についてお話をします。
うつ病に心が持って行かれそうになるときは
うつ病に心が持って行かれそうになるときというのは、大抵の場合、何かのトラブルに巻き込まれてしまったときです。
それも、金銭的なものや人間関係的なものまで幅広いのですが、特に人間関係の問題でそんな状況に追い込まれてしまうことが多いです。
疎外感を味わったとき
どんな人でも仲間や友人というのは存在すると思います。
いつも仲良しにしている仲間たちが、自分以外で食事に行くとか、遊びに行ったとか、そんなことが耳に入ると疎外感が心を襲います。
なんで自分だけ誘ってくれないの?と思うだけならまだマシなのですが、ひどいときは、嫌われているのではないかとか、仲間はずれにされているのではないかと疑心暗鬼に思ってしまう。
こんな時っていうのは、多くの場合、たまたまあなたをお誘いしなかっただけ、とか、あなたの都合が合わないだろうと思って、声を描けないだけなのでしょうが、そうは言っても一言言って欲しいとか思ってしまう。
意見の対立があった時
喧嘩ほどのものではなくても、誰かと意見が対立してしまうことはあることです。
これは、仕方がない。だって、誰一人として、同じ環境で同じ価値観で育ってきたわけじゃないし、生きてきたわけじゃない。
なので、多少の意見の相違というのは仕方がないんです。
でも、うつ病を経験していると、自分の意見をしっかりと伝えてしまうと嫌われてしまうのではないか、とか余計なことを考えてしまうものです。
この余計なことを考えるのがよくない。このような考えを持つと、自分なんて大したことがないし、他者の意見をそのまま聞くほうが楽じゃないのか、ぐらいに考えてしまう。
すると自分を押し殺してしまう結果になりますから、心に大きな負担がかかってしまうのです。
そんな時は、少しだけでもいいので対立してしまった方と距離を置くのも有効です。
失敗してしまった時
趣味や遊びの類で失敗しても、あまり気にならないものですが、仕事上において失敗をしてしまい、誰かに迷惑をかけてしまったという場合は、俺はダメだとか、不甲斐ないとか考えてしまう。
失敗の原因をしっかりと突き詰めて、次に繋げればいいのですが、うつ病を経験しているとダメ人間とか、なんでこんなことができないんだろうとか、勝手に自分で思い、自分を追い込んでしまう。
うつ病を経験していなくても、誰でも仕事上の失敗なんてことはあるわけです。
そんなこと冷静になればわかるのですが、失敗してしまったからと言って、人生が終わるわけじゃありません。
一般的には、こんな経験というのは、擦り傷にもならないのですが、うつ病を経験しているとどうしても、自分自身の不甲斐なさをことさら大きな問題として、気持ちの中で取り込んでしまうのです。
うつ病に持って行かれそうになった時の対処法
いくつか方法がありますが、私自身が効果的だと思うことを3つ紹介しますね。
1、時間をおく
どんなトラブルでも、トラブルが起こった時には、誰だって落ち込むものです。
落ち込んでしまうと心が持って行かれてしまう。もちろんすぐには、元に戻りませんが、3ヶ月ぐらいのスパンで考えてみましょう。
3ヶ月ぐらい時間をしっかり取ることができれば、薄皮をはがすように少しずつそのトラブルを忘れていくことができます。
とてもシンプルですが、これが一番効果的です。ただし、時間を必要とするので、一気に、立ち直ることは難しいです。
ただ、人間というのは、誰もがそうですが、時間を取ることで少しずつダメージが回復していくのです。
ですから、時間は必要かもしれませんが、今の状況を受け入れて、そんなこともあったなと笑える日が来るまでじっと待ちましょう。
2、他のことに注力する
私自身がいつもやっていることですが、うつ病に心が持って行かれそうになったら、全く違う何かに注力します。
例えば、ブログ記事をしっかりと更新するとかですね。
または、好きなことをしっかりとやってみるということも効果的です。私は読書が好きなので、以前から読みたいなと思っていた本を速攻でAmazonで購入して読むことにしています。
ここで肝心なのが、速攻っていう部分です。ですから、私の場合、Amazonプライムに加入して、kindle本を一気に3冊とか読むことが多いです。
本のいいところは、夢中になれるということです。
3、睡眠をしっかりと取る
心がうつ病に持って行かれそうになると、心の変化から、体調を崩してしまうことが多いです。
まずは、食欲不振です。経験した人にしかわからないと思いますが、うつ病に持って行かれそうになると少なくとも心にダメージを負っているので、食欲がなくなってしまいます。
やはり、食事は、きっちりと栄養価が高いものをリズムよく食べることが何よりも大切です。
が、食欲不振とともに睡眠も十分に取れなくなってしまいます。
なかなか寝付けないからと言って、お酒の力を借りたりしてしまうとあまりよくないので、そんな場合は、医師に相談して睡眠導入剤などを処方してもらうことが一番です。
しっかりと睡眠を取ることで、朝起きた時に、昨日よりは、今日の方が気持ちが楽になっているはずです。
また、夜なかなか寝付けないというのも辛いことです。寝付けないと色々とネガティブなことを考えてしまい、余計に心にダメージが残ってしまう。
4、信頼できる人に話をする
もしあなたに信頼できる友人や仲間がいるなら、今起きてしまったトラブルを心を開いて話をすると楽になります。
やはり、わかってもらえる人、理解してくれる人がそばにいるだけで安心するものです。
私の場合は、そんな時にかけがえのないな友人がいるので、スッキリするまで話を聞いてもらうことが多いです。
誰かにわかってもらえて、自分に味方がいると思うだけで、大きく心が和むものです。
5、何もしないもしくは運動する
うつ病に心が持って行かれそうになったら、何もしないということも対策の一つだと思います。
何もしないと言ってもです。その心が持って行かれそうになったような出来事を回想してはいけません。
海や山に行って、自然と触れ合い、そして、綺麗で美味しい空気を吸って、何も考えずにぼーっとしてみる。
すると、自分はちっぽけだなとか、大自然の雄大さに励まされたりするものなんです。
私は、一人で山に行って、ちょっと汗をかくぐらいのウォークングをします。体を動かすととても気持ちよく、小さなことに悔いている自分が恥ずかしくなったりします。
まとめ
うつ病を経験していると、おっ!うつ病がきたな、とか思うようになります。
そんな時には、無理をせず、自分に負荷をかけずに1日を過ごすのがベターでしょう。
また、うつ病が来るかなと思うときは、少なからずトラブルが原因です。トラブルを根本的になくすととてもスッキリするのですが、そんなに簡単にトラブルというのは、治りません。
なので、根本的な原因をやっつけるよりも、しっかり自分の心をコントロールすことがとても重要になって来るのです。
仮に、うつ病に心が持って行かれてしまった場合は、すぐに病院に行きましょう。少なくとも医療関係者にあなたの気持ちを伝えると楽になります。
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