14 Feb 2018
私がうつ病を発症してしまったのは、2008年のことでした。
私は、それ以前、自分では、ポジティブで常に前向きで、明るい性格、さらに社交的で誰とでも仲良くなれると思って生きていました。
そんな私がうつ病になってしまったのです。正直、うつ病を受け入れるまでに、かなりの時間を必要としました。
うつ病というぐらいですから、病気です。初期の段階では、何の疑いもせずに、医師に言われた通りに、2週間に一度は診察を受けていました。
しかし、通院しても抗うつ剤の効果で多少の体調変化があったものの、全くと言っていいほど改善されませんでした。
通院するだけでいいのか
うつ病になってしまったので、当初は、病院にすがっていました。
すがるというか、通院すれば普通に良くなっていくだろうと素直に思っていました。が、処方される薬を飲んでも、医師に言われた通りに生活を送って見ても一向に良くならないのです。
初期の段階で30日間の入院をして、体が重いとか、頭が痛いというのは多少改善されていたのは事実です。
ですが、心の闇というか、心の中は全く変化がありませんでした。
疑いを持って考えてみた
2週間に一度の通院をしていても、心の問題は、何も解決しない。
通院を始めてから、2年ほど経ってから、通院治療だけでは改善されないのではないか?という素朴な疑問が湧き上がってきたのです。
主治医の言う通りにしているのに、カラダそのものは、少しの改善があったけど、心には闇を抱えたままの状態。
このままでは、再起をはかるどころか、廃人になってしまうのではないかと真剣に悩み始めました。
そんなある日のことです。友人から、「すごい先生がいるのよ、診てもらったら?」と言われたので、藁をもすがる思いで、紹介していただいた方に会うことになりました。
宗教家の先生に会うことに・・・
紹介された住所を尋ねてみると、どうやら宗教法人の偉い人のようでした。
私は、正直、信仰心というものがあまりないので、その先生を前にしても本当に大丈夫かなという猜疑心で構えていました。
先生の前に座り、先生が私の守護霊と会話をするって言うので、じっとしていました。
友人に前もって聞いていたことは、その先生は、なんでもお見通しで、その人の過去や未来がわかると言うことでした。
ですが、そんなこと信じられないし、あるわけないって思っていたのですが、やはり、心の中で、今の自分をどうにかしたいと強く思っていたので、先生からの言葉を待っていました。
すると、先生は
「あなたは、子供を亡くしていますね?」
と聞くのです。
「え?そんなっ事実はありません」
と言うと、守護霊がそのようなことを言っている、と言う。
もう、この時点でありがたいお話なのかもしれないけど、どうでもよくなりました。
私は、子供を亡くした経験などないし、親兄弟を考えてもそう言うことはなかったからです。
結局、祈祷料と言うのでしょうか、3000円ほどのしに包んで本尊の前に置いてきました。
何かにすがってもだめだ
その先生のところから家に帰る途中は、こう言うのは、心の弱みに付け込んだ一種の詐欺ではないのか?と思いましたが、でも、少しでもすがりたいと思って、私の意思で先生のところまで行ったのは事実な訳です。
でも、ここでは大きな学びがありました。
それは、何かにすがっていては一生何も変わらないってことをです。
ネットを検索していたりすると幸運のネックレスだとか、なんとかの水晶だとか、売っていますよね?
当時の私のように、心の問題で何かにすがりたいと言う気持ちを逆手にとって、そのものを売りつけると言うビジネスが成り立っているのがよくわかりました。
自分自身できっかけを探そう
私は、この経験から、何かにすがっても、何かに頼っても、結局、何もならないと言うことを学んだので、自分が変わるしかないと強く思いました。
通院しても何も変わらない、何かにすがっても何も変わらない。
だったら、自分で道を切り開くしかない、そう思ったのです。
まず、私が取った行動は、情報を集めることでした。
情報とは、自分を見つめ直すために必要な情報のことです。心の問題を解消すると言うような情報ではなく、自分を見つめ直し、再スタートを切るために、情熱的な情報。
そのような情報を得るためには、本を読むべきだろうと考えました。この時に手にした本がこのブログでも何度か紹介している「7つの習慣」でした。
まずはざっくりと読んでみた
実は、この7つの習慣という本は、以前も読もうと思って購入したことがありました。しかし、ハードカバーでページ数も多いので、読まずに、いや読むことができずに、どこかへ片付けてしまって手元になかったので、再購入をしたのです。
まずは、ざっくりとでいいから読んでみようと思い、半分以上斜め読みで読んでいくと、本の中では、人としてあるべき姿や行動が書かれいることに気づきました。
読んでいただければわかるのですが、「刃を研ぐ」と言う章があります。
木こりが大木を切り落とすために、一生懸命になたを持って格闘するシーンがあります。その木こりの持っている「なた」は、明らかに切れ味が悪い。
本では、切ると言う行動を取る前に、その「なた」の刃を研ぐべきだと書いてありました。
私は、この部分を読んで勝手に、
「スキルを磨くことで人生は豊かになる」
と解釈したのです。
スキル・・・
私には、どんなスキルがあるのだろう?また、あるとしても、どのように磨いていけばいいのだろう?と考えました。
それと並行してネットビジネスを始める
スキルという言葉が私の頭の中から離れませんでした。
スキルを磨く、一体どうすればいいのか?そればかり自問自答していました。
そこで、当時、パン屋さんの時給800円の仕事を1日に3時間しかしていないので、時間を捻出することはできると思ったのです。
パン屋さんは、社会復帰のリハビリのように私は考えていたので、「何か」を見つけたいと思って必死でネットでの検索を続けたのです。
その結果、ネットビジネスという存在を知り、取り組むことになったのです。
最初は、全然ダメでした。でも、私は、これしかないと思っていたので、失敗しても失敗しても諦めるという選択肢はなかった。
その結果、今に至るわけですが、ネットビジネスを知りそれに取り組む経過の中で、大きな大きな気づきがありました。
自分の意思で何かに夢中になると
私は、たまたまネットビジネスでしたが、結局、何かにすがっていたり、依存している状態では、心の問題は、何も解決されないし、いくら通院しても改善されない。
でも、自分を変えようと思い、そして、行動することで、何かにすがりたいという気持ちが、自分で自分のスキルを高めたいという気持ちに変化していったのです。
そのように思うのと比例して、心の中の色々なぐちゃぐちゃなものが、少しずつ小さくなっていったのです。
これは、希望を見つけたからだと思います。
ネットビジネスに取り組むことで、私は、未来を変えたいと思ったし、そこへ真正面から向かって行きたいと思った。
だから、新しい自分を手に入れるために、ネットで稼ぐスキルを磨き続けた。
ビジネスが大きくなっていけばいくほど、自分自身のスキルが磨かれていく。
それを実感すると励みになる。成長を感じると自身になる。
結局のところ
うつ病は、通院しているだけでは、改善に向かいません。
むしろ、主治医やカウンセラーに依存してしまい、カラダは薬でコントロールできても心はできないんです。
うつ病で、今、苦しい、辛い、という時には、何かにすがりたいという思いを捨て去り、自分で道を切り開くんだと強く思うことが大切です。
注:うつ病を持っていると自分で道を切り開くと言うのは、なかなか難しいと思います。ですから、そう思える時が必ず来るので、焦らずじっくりと自分を見つめ直して見ると言う具合に考えていただきたいと思います。
そうは言っても、うつ病が最悪な状態で、何かに取り組み成長を楽しむ、なんて余裕はないと思います。
そんな時は、なんでもいいから本を読むといいと思います。
私は、7つの習慣の他にもたくさんの本を当時読みました。中には、織田信長を代表とする戦国時代の歴史書や経済マネジメントの本など、ざっと40冊から50冊は読んだと思います。
本には、生きるためのヒントがたくさん書いてあります。
戦国時代の本でも、その時代を生き抜くための手段や方法が書いてある。
そして、何か生きるためのヒントを見つけたら、それを自分に投影して、何か自分にできるものはないか、という視点を持つことが大切です。
人生楽しもう
そんな経験を通して、私は、うつ病で苦しんでいた時に、未来を見ることができていなかったことに気づきました。
未来を見ること、また、叶えたい夢を目指すことって言うのは、かけがえのないことです。
そして、何かに取り組むことで、最初はダメかもしれないけど、必ず繰り返していくと成長することができる。
その成長を楽しむ。その成長こそが人生そのものだと思います。
一度きりの人生です。楽しくやって行きたいじゃありませんか。
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