17 Jan 2018
うつ病は、
・気持ちの持ちよう
・気のせいだ
とか、うつ病に理解を持っていない方によく言われます。
先日もあるコミュニティで、うつ病は、気持ちの持ちようだから大丈夫みたいなことを言っている方がいらっしゃいましたが、うつ病をしっかりと理解せずに発言されるというのは、あまりにも無謀だと思います。
家族にわかってもらえない時は
うつ病になって苦しんでいるのは、実は、うつ病患者さんだけではありません。特に一緒に生活をしている家族も同様に苦しんでいます。
ですが、うつ病を発症してしまった初期の段階では、なかなか家族さえもうつ病に理解をしてくれないことが多いのが実情です。
そんな時は、通院するときに一緒に病院に付き添ってもらうことで、一気にうつ病に対する誤解とか、認識が変わります。
私の場合、うつ病の自分自身がコントロールできなくなってしまったとき、妻が異変に気づいてくれたので、初期の段階では、一緒に診察室まで来てもらっていました。
妻もうつ病という病気の名前は知っていましたが、やはり世間一般と同じように、気持ちの問題という感じで認識していたのですが、私たち夫婦は、私がうつ病になる前に、うつ病で友人を一人亡くしてしまった経験があったので、妻も私が同じようになるのではないかと心配してくれていたのです。
私は、そういう意味でラッキーでした。もし、家族がうつ病に理解を示してくれない場合は、一緒に病院に行くことが何よりもわかってもらうためには有効だと思います。
友人にわかってもらえない場合
私がうつ病になったときには、事業に失敗してしまったタイミングだったので、幸か不幸かそばに友人はいませんでした。
ですが、一人だけ、うつ病になってしまった私に手を差し伸べてくれる友人がいました。
彼は、ある日、何も言わずに1日ずっと一緒にいてくれました。
後日、彼に聞くと、うつ病について全く知らないので、どんな状態なのか観察しようと考えたそうです。
彼は、私がバリバリ仕事をしている姿を見ていましたので、まるで抜け殻のようになってしまった私をみて、
「うつ病は病気なんだな」
と思ったそうです。
彼は、あんなに精神的に強かった人間でもなってしまう怖い病気だと認識してくれました。
何が怖いのか、というと、日本人の自死者のその多くの場合が、うつ病を持ってしまって、そこまで追い込まれてしまうという情報を見たからです。
当時の私には、そういう傾向があったので、少しでも時間がある時は、私の顔を見に来てくれたのです。
このような友人は、特別かもしれません。うつ病を持ってしまい、離れて行く友人は必ず一定数の割合でいます。
そんな友人たちとは、縁を切ってしまえばいいのです。縁を切ると言っても、こちらから「もう会いません」などという必要はありません。
勝手に友人が離れていきます。
ここで肝心なのが、それらの友人を追いかけないことです。世の中には、わかってもらえない人もいるんだなと思って、自分の心の中でそっとしておけばいい。
私は、離れて行ってしまった友人を少なからず追いかけました。電話したり、ときには、会いに行ったり。でも、迷惑そうにされるだけで、返って傷つきます。
あなたがうつ病になってもそばにいてくれるのが本当の友人です。離れてしまった人を追いかけるだけの労力は無駄ですから、心の中で静かに切りましょう。
勤めている会社がわかってくれない場合
会社は、医師の診断書があれば、基本的にはわかってくれます。
ですが、所属している部署の上司や同僚たちがわかってくれるかというと大抵の場合、わかってくれません。
私は、今、ボランティアでうつ病に苦しんでいる方と話をする機会が多いですが、会社は理解してくれても上司や同僚が理解してくれないという相談をよく受けます。
そんなときにアドバイスするのは、会社が理解してくれているなら、休職しましょうと言っています。
体調と相談しながら会社に行くのは、大変なことです。だったら治療に専念することを選んだ方がいい。
そして、病状が改善され復職しても、うつ病のレッテルを貼られてしまい、思うように仕事ができないのなら、転職してしまえばいいと重ねてアドバイスします。
会社は、法律で定められている最低限のことしか対応しません。
少し体調が良くなって会社に行っても上司の目とかふ同僚たちの目に怯えて仕事をするなら、転職した方が気分転換にもなりますし、その方がいいです。
心無い言葉を気にする必要はない
うつ病を体験したり、家族に患者がいない場合は、うつ病を気持ちの持ちようとか、弱いだけとか言われます。
そういうことをいう人は、そもそも人格的に大きな疑問符がつきます。
ぶっちゃけて言えば、そんなことをいう人たちっていうのは、理解しようとせず、ただ決めつけているのですから、あなたが無理して今後も付き合って行くべきではありません。
話をするたびに、顔を見るたびに、気を使うなんてそんなことまでしてお付き合いする必要なんて全く無いのです。
もちろん、全く勘違いしていて、すぐに気づいて考えを修正してくれる人も中にはいますが、心無い人たちとお付き合いするのは、プラスの側面などありませんから、早い段階で、そんな人なんだとこっちからお付き合いをやめればいいんです。
うつ病だからと言って諦めない
うつ病のことをわかってもらえない対処方法を個人的な見解ですが、お話ししました。
ここでは、少し本質的なお話をしたいと思います。
まず、自分が体調が悪くても、うつ病の症状が出ても、処方された薬を飲んだり、横になったりして、少しでも改善しようと思うことがとても大切だと思います。
そして、何かに取り組むときに、うつ病だからできないって最初から何もせずに諦めちゃいけないって考えています。
もし、あなたがサラリーマンで会社を休職できているなら、休職している時間を自分のために使って見る。
私は、ネットビジネスを推奨しています。その理由は、うつ病は、何か夢中になれることを見つけると改善されて行くと思っているからです。
ネットビジネスは、ありがたいことに外に出るわけでもなく、面倒な人間関係もなく、自分と向き合ってビジネスを進めて行きます。
そういう状況は、逆にラッキーだと思うんです。というのも、会社を休職している間っていうのは、社会保険や少ないかもしれないけど給料がもらえるわけです。この期間に自分ビジネスを展開していけば、1年ぐらいで成功を勝ち取れるかもしれません。
私は、うつ病があったからこそ、今、ネットビジネスで結果を残し、それだけで生計を立てられるようになりました。うつ病になっていなかったら、今頃、どうしていたかと思うとゾッとします。
人には個性があるじゃないか
100人いれば100通りの個性があります。勝気な気持ちを持っている人だとか、逆に弱気な人だとか、あと、肉体的なハンデを持っているとか、そういうようにうつ病も個性の一つだと思えばいいんですよ。
もちろん、辛いのは、わかる。でも、パラリンピックなどを見ると肉体的なハンデを持っている皆さんも輝いていますよね。
彼らは、自分が持っているハンデをハンデと思わず、個性と受け止めて競技に取り組んでいるわけです。
きっと彼らだって、辛い時もあるし、きついでしょう。でも、皆さん笑顔が素敵じゃないですか。
うつ病を持っていても笑顔で毎日を過ごす権利はあるわけです。最初は、作り笑いでもいい。でも、笑顔を意識することで、人は、好循環になります。
まとめ
私もうつ病になる前は、病気ではなく、マインドが弱いからなのかと勘違いしていた一人です。
ですが、私がうつ病になる少し前に、うつ病になってしまった友人が三人も自死を選んでしまった経験があったので、うつ病は、怖い病気かもしれないとなんとなく考えていました。
ですが、うつ病は、医学的にも病気です。ちゃんと対処すれば最悪にケースを免れることができますし、私のように完全に克服もできます。
わかって欲しいと思ってもわかってもらえない、こんな気持ちは本当に辛いです。
辛いですが、自分を変えることはできても人を変えることはできないのですから、うつ病を理解しようとしない人とのお付き合いをしなければいいだけです。
かけがえのない友人だからこそわかって欲しい・・・
そんな気持ちは、痛いほどわかりますが、もう理解しようとしない時点で、その程度の人なんです。
大切なのは、家族さえ理解してくれればいい、ぐらいの気持ちでいることだと思います。
追記
うつ病をわかってもらえない、理解してもらえないって辛いですよね。
でも、地球上でたった一人でも理解してくれて、応援してくれる人がいればそれでいいんです。
あなたが今辛いことは、あなたの一番大切な人は切ってわかってくれています。
ただ、あなたに対して、どんな言葉を投げかけたらいいのか、どんな接し方をしていいのか、ちょっと探っている状態なのです。
あなたの病状を改善したいと思っているから、そっと見守っているということも十分考えられますね。
決して一人じゃないってことだけを思っていれば、離れて行ってしまった友人たちのことも気にならなくなります。
大丈夫です。
さんまさんが言っていますよね、生きているだけで丸儲けって。
そんな気持ちで日々を過ごしましょう。
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