5 Jan 2018
私は、月に3回程度、うつ病患者さんにボランティアでカウンセリングをしています。
うつ病と8年以上付き合い克服した経験をお世話になった主治医の先生から、空いている時間に、相談相手になって欲しいと依頼されたのがきっかけです。
私が担当するのは、30代から40代の方で、主にうつ病の原因が、会社や仕事にある患者さんです。
苦しんでいる方と向き合ってみると
私が、うつ病を発症した初期の頃と同じような感じで、みなさん、自分をわかって欲しいと切実です。
ですが、私は、医師やカウンセラーなどの資格を持っていませんから、お話をするときには、必ず体験談を打ち明けます。
実は、この体験談を打ち明けること自体が、私自身の成長を感じることでもあるので、楽しいと言ったら語弊がありますが、充実した時間を過ごせます。
今日は、私がうつ病で苦しんでいたときに実際に行った改善策をお話させていただきます。
散歩
うつ病を発症するまで散歩する習慣はありませんでした。
何故、散歩しようと思ったか、というそもそもの話ですが、初期の段階で入院したのですが、一日中病院にいると「病人」になってしまうと思ったのです。
というのは、うつ病は、自己否定をしてしまいますから、他の入院患者さんを観ると自分もあの仲間か、と思うことがあったんですね。
その仲間は、うつ病を受け入れられず、私よりも苦しんでいる方々だったのです。
なので、このまま病院にいると自分もあのようになってしまう、という恐れからの逃避でした。最初は。
ですが、散歩を習慣にするとそれまで仕事一筋で生きてきたわけですが、小さな花や頑張って働いている方々をウォッチすることができるのです。
すると、どんな形であれ、多くの場合、一生懸命に頑張っているんだなと感じるんです。
また、散歩をすることで汗をかきます。その汗が心地いい。そして、気のせいかもしれませんが、さっぱりするんです。
ですから、散歩をするのはとても効果的だと思います。
読書
それ以前は、読書は、知識として必要とするものだけしか、本を購入して読むことをしませんでした。
ですが、私は、自分を少しでも心の中で違う世界を体験したいと思ったのです。そのときに閃いたのが読書でした。
最初に手に取った本は今でも忘れられません。それは、「7つの習慣」でした。
7つの習慣は、優良本として有名でしたが、重たい表紙とかなりのボリュームがあったので、いつかは読みたいと思いつつ、手にしていなかったのです。
入院していましたから、時間はたっぷりとある。ならば、この本を攻略しようと考えたのです。
7つの習慣の感想については、また別でお話をしますが、私には、とても心に響く内容でした。特に、刃を研ぐという章があるのですが、なるほどと思ったものです。
その他にも、歴史本など1ヶ月で10冊ぐらいのスピードで読んでいました。
読書は、夢中になれるのです。夢中になり、仮想の世界に入っていける。これは、自分がうつ病だということを忘れさせてくれますし、本の主人公が活躍すると勇気をもらえるのです。
食事の用意
これは、退院してからのことですが、私は、妻がフルタイムでパートに出ていたので、自然な流れで夕食を作る担当になったのです。
家族がいると夕食は、毎日のことです。今日は、これを食べたから、明日はこれにしようとか考えるのです。
で、コツがあります。おおよそでいいので、1週間分ぐらいの夕食のメニューを考えて買い物に行くのです。すると不思議なもので、夕食のメニューがスーパーのカゴを押しているとアイデアが浮かんできます。
一気に1週間は、浮かぶことはなかったと記憶していますが、食材を前にすると、食べたいメニュー、食べさせてあげたいメニューが浮かんでくるのです。
例えば、こんな感じです。
ズッキーニを前にしたときに、ズッキーニとニンニクを使ったパスタが食べたくなります。でも、ズッキーニが3本パックだったりすると、じゃ、次の日は、ズッキーニを鶏肉と一緒にトマトベースで煮込んで見よう、
こんな風に考えるとうつ病ではあるものの、生きる勇気が湧いてくるのです。
サウナ
これも退院してからなのですが、近所に車で数分の場所に、サウナを併設した温泉施設があるのです。
サウナは、もともと苦手でした。温泉があれば、ゆっくりとお湯に浸かるタイプだったのですが、散歩で汗をかくことがさっぱりするという経験値があったので、3日続けて通ってみたのです。
やはり、汗をかくので、さっぱりするのですが、行くのはお昼間なのでサウナでご一緒する方々は、年配の方でそれも同じ顔ぶれ。
3日目に行ったときに、知らないオジサン(私も十分オジサンですが・・・)から声をかけられました。
今日は天気がどうだとか、自宅にいると孫の世話をしなければいけないとか、まあ、日常のたわいもない会話ですね。
そんな会話が居心地がよかったです。
何故なら、私がうつ病であるということを知らずに普通に話をしてくれるわけです。そして、深く詮索しません。これは好都合でした。
うつ病を持っていると深く詮索されることはとても嫌な気分になりますが、サウナは。長く入っていられませんから、ちょうどいいんです。
映画
入院中、1週間に二度ぐらい映画鑑賞会がありました。レンタルショップでスタッフが借りてきたDVDを見るのですが、私は、もともとあまり映画を見ることは少なかったので、初めて映画の魅力を知りました。
病院のスタッフが借りてくる映画は、ヒーローがいて、ヒロインを助ける、そんなパターンが多かったのですが、映画に入り込めるとスカッとするのです。
退院してからは、ちょっと贅沢かなと思いましたが、スカパーを契約して映画を堪能しました。
中でも「硫黄島からの手紙」は、感動したことを覚えています。最悪の状況に追い込まれても諦めない、そんなメッセージを強く感じたものです。
うつ病は厄介だけど
今だから言えることだと思います。うつ病は厄介ですが、克服するために自分を見つめ直すことができます。
それまでの人生を私は、振り返ることもせず、大きな挫折もせず、大きな努力もせず、過ごしてきました。
そして、振り返って見るとターニングポイントがいくつかあるのに気づきます。私の場合でいうと、妻と知り合った時とか、趣味のスキーに出会った時とか、事業を始めた時とかです。
その時を振り返るとそれぞれ私に手を差し伸べてくれていた人たちがいたことに気づいたのです。
不思議なもので、事業が順調で毎日楽しく過ごしていた時は、そういった方々のことを忘れていました。でも、気づくと感謝の気持ちが芽生えます。
人は、感謝の気持ちがあると「ご恩返し」がしたいと思います。私もずっと死にたいとか、もう終わりだとか考えていたのですが、恩返しもせずにこのまま死んではダメだと思うことができた側面があります。
うつ病と診断される少し前は、ネットで「自殺 痛くない」とか検索していたのですが、そういう気持ちが感謝の気持ちとともに薄れて行く。
さらに、読書や映画は、勇気をくれたし、再起するチャンスがまだあるかもしれないと思わせてくれました。
今、私は、ネットビジネスだけで生計を立てています。こんな生活を手に入れることができたのも、うつ病のおかげなのだと思います。
色々な自由
ネットビジネスで生活できるようになると、時間的な自由、場所の自由は、少なくとも手に入れることができます。さらに、一人ビジネスなので、人間関係の自由を得ることも同時にできます。
仮に、月収30万円程度の収入を確保すれば、お金の自由を獲得することもできます。まあ、今の時代、月収30万円ぐらいじゃ、真のお金の自由とはいかないかもしれません。
でも、30万円ネットビジネスで安定して稼ぐことができれば、さらに上を目指すこともできますし、狙えます。
現に私は、月によって多少の変動はありますが、月収100万円前後は、仕組みを少しメンテナンスする程度で維持できます。
うつ病は、上手に付き合う
経験からですが、うつ病は、命を落としてしまうほどの病ではありません。ですが、ちゃんと治療しないと最悪のケースがあるのですが、自分の弱さなどを見つめ直すことができる機会でもあるので、あまり悲観しないことです。
悲観するな、と言っても、私も辛い時は、なんで俺が、とか世界中の不幸を全部自分が背負ってしまったような気持ちでいたことは事実です。
事実ですが、上手に付き合って、薄皮をはがすように前を向いて歩いていけば、新しい自分を見つけることができます。
神様は乗り越えられない壁を作らない
どんな困難に陥っても、神様は、あなたが乗り越えられないような壁を作ったりしません。
ちっぽけな私でさえ、そうでした。うつ病にしても事業の失敗にしても、それを乗り越えられるからこそ、次があるし、次のステージへ確実にステップを踏んていけば、時間だけは取り戻せませんが、他のものは大概取り戻すことができます。
今、私には、夢があります。それは小さなものではありますが、少しでもうつ病で苦しんでいる人のお役に立ちたいというものです。
今、できることと言ったら、あなたの現状を聞くことぐらいかもしれません。でも、もしかしたら、一緒にビジネスができたら、きっとあなたと夢を語れる仲間になれると信じています。
追記
私の経験で言うと新しいことにチャレンジして、それに夢中になることは、うつ病を改善させる力になると思います。
今から思うと特に読書が効果的だったと思います。また、読書のおかげでネットビジネスの可能性も大きく感じることができました。
もちろん、テニスやジョギングなどのハードルの高くないスポーツも有効だと思います。
鍵となるのは、「夢中になって取り組めること」でしょう。きっとあなたも夢中になれる何かはあるはずです。
ご連絡お待ちしております。
流
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